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エアアジアX、アメリカ本土線のハブ空港を関空か仁川に選定中か

マレーシアの【The edge Markets】の記事によるとエアアジアXのイスマイルCEOはクアラルンプール~チェジュの路線開設発表時、今後東アジアからアメリカ西海岸の路線開設を検討中で、東南アジア~アメリカ間のハブ空港を選定中でありその内に仁川国際空港、釜山空港が含まれていることを明かしました。
今後日本、韓国間で誘致合戦が引き起こる可能性もあります。

概要は以下の通り

  • 東アジアからアメリカ本土線を計画中
  • 東南アジア~アメリカ間のハブ空港を選定中
  • エアアジアXが以遠権で運航できるのか韓国、アメリカ両政府に確認する
  • 日本にはアメリカ西海岸までの無制限の以遠権がある

以前お知らせしたようにエアアジアXが関空~アメリカ本土線(西海岸)を検討している内容を伝えました。詳しくは以前の記事をご覧ください。

トニーが今後のエアアジアXの路線に言及 日本~アメリカ本土線を計画か?

まず日本路線のエアアジアグループの状況を確認しましょう。羽田はありえないので除外。
◆関西国際空港~クアラルンプール(週11便)、バンコク(週14便)、ホノルル(週4便)
◆成田空港~バンコク(週14便)、デンパサール(週7便)
◆中部国際空港~クアラルンプール、バンコク、デンパサール、台北、ソウル、中国 ※全て就航検討の段階

次に韓国路線のエアアジアグループの状況です。釜山はまずないと考えられますので、仁川のみのデータです。
◇仁川国際空港~クアラルンプール(週14便)、バンコク(週21便)、マニラ(週7便)、セブ(週7便)、カリボ(週11便)

日本路線に関しては、イスマイルCEOの発言があったように関空が有力と私は考えています。中部は需要がそこまであるのか疑問ですし、今までにそういった情報が入らないので可能性は低いと思います。むしろ、エアアジアジャパンによるソウル線で仁川経由の方が現実的に思えてしまいます。
成田は一番アメリカ路線の需要がある都市で過去にマレーシア航空がロセンゼルス線を運航していましたが、まだ以遠権は存在しているのか?というところも重要ですが、発着枠にも問題があることと、クアラルンプール便が無いですし有力候補には感じません。
以上を踏まえて日本でハブにするとしたら関空が最有力だと思われます。

続いて韓国。調べてみるとソウル路線がここまで供給されていることに驚きました。正直関空と同等レベル以上の便数なので、関空VS仁川という構図で間違いないかと思います。
以前にはフェデックスの北太平洋地区のハブ空港の競争で仁川に競り勝った関空なので今回も誘致に期待したいです。フェデックスの件だったり、デルタを誘致したりと、日本のライバルとなる仁川ですが、空港施設も一流で強敵だと思われますし、関西エアポートには今回もしっかりと誘致して欲しいですね。ちなみにフェデックスの誘致では56億関空が施設建設費を負担しました。
参考資料: http://www.sankei.com/west/news/140408/wst1404080075-n1.html

東南アジア人にはアメリカビザの関係があるので、大半はハブ空港の背景需要とアメリカ発需要の乗客となると思われます。そして韓国アメリカ便よりも、日本アメリカ便の方が割高ということもあり、エアアジアとしては割安感のでる日本の方が魅力的な市場のはずです。今回の仁川や釜山をハブにするかもしれないという発言は、時系列的にもほぼ同時期ですし、関空、仁川両社からいい条件を引き出したいがための発言とも考えられます。

LCCの太平洋路線は今後の航空市場を大きく変える可能性を秘めているので今後も動向には注目です。

参考記事: The edge Markets

画像引用: Air Asia FACEBOOK

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