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カンタス航空CEO『ボーイング797が2通路ならば素晴らしいこと』

先週までシンガポール航空ショーが開催されていましたが、その中で気になる発言がありましたので紹介させて頂きます。

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カンタス航空のCEO.Alan Joyce氏がB797に関して言及し、『A321、B737の様な単通路機に比べ、乗客の乗降時間を短縮できフライトの折り返しを短縮できるので、2通路ならば素晴らしいことだ。』と発言しました。
引用: bloomberg

その他、記事内では今後も拡大する航空需要で空港の混雑緩和の策の一つが機材大型化であると紹介しています。またエアバスのA380による大量輸送需要の予測は失敗だったとも。

B797はまだ詳細が発表されていませんが、ナロボディー機にするかワイドボディ機にするのかが大きな焦点となっています。ボーイングは以前からB797の開発おいて、受注が見込める航空会社からヒアリングをしていることが報道されていて、カンタス航空もB797を導入するのではないかと予想されています。

オーストラリアは世界で忙しい路線2017でトップ10で2位シドニー~メルボルン線、8位シドニー~ブリスベン線を有する国でボーイング797の狙ってる市場が存在する国であり、今回のカンタス航空のCEOの発言でB797はワイドボディ機になるのが更に有力になったのではと個人的には考えています。

B797についてエアバス社は対抗できる機種はすでに保有していると語っており、おそらくはA321neo,A321LRを指しているかと思われます。ここでボーイング、エアバスの競合する機種を比較したいと思います。

  座席数 航続距離
B737MAX10 188-230 6110km
B787-8 210-335 15200km
B797 225-275 9260km
A321LR 最大240

7400km

※一部数値を変更しました 

メーカー発表の数値は一定条件下での距離で、実際の運航では旅客、貨物搭載、気象条件、予備燃料などで実際の運航可能となる区間距離は短くなります。少し逸れますが、最近話題のA321LRが実際の運航でどのくらいまで飛べるのかが気になります。日本線の航路はかなり偏西風の影響を受けるので。
B797はB757の後続機であり、737MAXと787-8の中間の需要を取り込む機体とボーイングが発表しています。

ボーイングの民間航空機部門マーケティング担当バイス・プレジデントのランディ・ティンゼス氏は「約50社の顧客と話し合ってきた。顧客の要望は、737 MAX 10より座席数が多く、(787のような)ワイドボディー機ほどのコストがかからないものだ」と述べ、「757よりも座席数が20%多く、航続距離は25%長い機体」を求めているという。 引用: Aviation wire

競合し合うのは、A321シリーズとB797になるかと思われますが、ボーイングがワイドボディ機(2通路)にした場合、エアバスとボーイングの考え方の違いがあり面白いですね。
個人的にはB797はワイドボディ機であって欲しいです。

その他エアライン側が座席配列を3-3か1-2-1を選択できるのではというような憶測もあるので2025年の予定ですがB797がどのような機体になるのか楽しみです。

画像引用: Quora

 

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