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エアアジアCEO、エアアジアジャパンの路線展開が進まない理由『航空局に聞いて下さい』

本日のヤフーニュースでエアアジアCEOトニーフェルナンデス氏のインタビューが掲載されていましたので気になるところ抜粋して紹介したいと思います。

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筆者:エアアジアXの日本路線の今後についてはどのように考えてますか?

トニー・フェルナンデス氏:2018年は我々にとって優先順位は日本が高く、今後もっと、東京、大阪、名古屋への路線を増やし、できれば福岡、更に札幌には路線を持っているが、沖縄もやりたい。以遠権を使ってホノルルと名古屋を結ぶ路線も近い将来にできればと思っています。

筆者:将来的に日本発の中距離国際線路線専門のエアアジア・ジャパンXの構想はあるんですか?

トニー・フェルナンデス氏:是非やりたいです。ライセンスを取るのに時間がかかるので、ワイドボディ(中大型機)機を使った国際線はエアアジア・ジャパンで運航したいと思ってます。エアアジア・ジャパンの中長距離路線で、東京や名古屋からバリ島をはじめ、アメリカ西海岸、インド、ヨーロッパへ飛ばしたいですね。

筆者:さて、ここからは名古屋の中部国際空港を拠点とするエアアジア・ジャパンについてですが、昨年10月に就航して以降、現在も1路線(中部~新千歳)のみで、どうして路線の拡大などができていないんですか?

トニー・フェルナンデス氏:おっしゃる通りです。航空局に聞いてください(笑)。私もフラストレーションが溜まっています。時間がかかり過ぎですし、過度に慎重という印象があります。我々はもっと飛ばせます。

筆者:LCCのビジネスモデルでは、飛行機の稼働は1日何時間必要だと考えてますか?

トニー・フェルナンデス氏:14時間必要だと思います。エアアジア・ジャパンは1日8時間くらいしか飛んでませんが、エアアジア・ジャパンを除いたエアアジアグループ全機体の稼働時間の平均は13時間です。一番多い機体で14時間、少ない機体で12時間です。

筆者:エアアジア・ジャパンは現在1路線ですが、この2~3年のレベルでどのくらいの規模(路線数・機体数)にしたいと考えてますか?

トニー・フェルナンデス氏:私のビジョンだけを語りますと、機体は3年後に最低でも20機を持っていたいと思う。例えば、エアアジア・インディアの場合は2年半から3年で20機、エアアジア・フィリピンも3年で20機になった。日本は航空局に大きく左右されることもあるが、私自身のやり方で出来ていれば1年間で7機は増やせると思います。

個人的には、日本の消費者がANAとJAL(日本航空)の2社しかないという状況に気づいて欲しい。スプリング・ジャパン(春秋航空日本)でさえもJAL絡みということで日本にはもっと競争が必要だと思います。

引用: yahoo news

壮大な構想を語ってくれましたが、エアアジアジャパンX実現には膨大な年月がかかることが予想されますのでその話題はとりあえずおいておいて、今回のインタビューで興味深かったのは、構想内に沖縄も入っているということです。沖縄であればA320でも路線開設ができるので案外早い段階で路線開設される可能性があるのではないかと思いますし、エアアジアジャパンが沖縄便を開設すれば一応グループ内の路線が繋がりKUL-OKA-NGO-CTS-KULといった周遊旅行を組めるようにもなります。

次は、エアアジアジャパンの路線展開が進んでいない理由を航空局としました。去年の報道からすれば、今頃は台北、沖縄へ路線開設をしていてもおかしくない時期ですが未だに路線開設できていません。パイロット不足の影響かと思っていましたがインタビューの答えから推測すると開設の認可がおりていないということになります。

しかし、数年前にグループ会社のインドネシアエアアジアが墜落事故を起こしていることを考えれば航空局が慎重な審査をするのもやむを得ないかと思います。

最後にトニーが言及した日本の空には結局JALとANAしかないという発言。まさに正論であり、利用者のためにも今後エアアジアジャパンが第3の勢力となることに期待したいです。

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