福岡空港 航空ニュース

福岡エアポートHDグループ、民営化後の福岡空港の長期計画を発表 100路線まで拡大

国土交通省は、福岡空港民営化の優先交渉権先となった福岡エアポートHDグループによる提案内容を公表しました。今後30年間で比類なき東・東南アジアの航空ネットワークを有する、東アジアのトップクラスの国際空港を目指すとしています。

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▪東・東南アジアの就航国数は日本一14ヵ国・地域、51路線に就航
▪旅客数3,500万人(国際:1,600万人、国内:1,900万人)、100路線(国際:67路線、国内:33路線)
▪SKYTRAXが実施するWorldAirportStarRatingで世界最高水準の5スターエポートに定着

【エアライン誘致に関して】

今後も運用時間が制限される福岡空港は北九州空港との連携を強化し、深夜早朝便、貨物便を北九州空港へ誘導する計画です。

【空港容量の拡大】
※周辺住民の理解が大前提での計画です
▪増設滑走路の供用開始(2025年)に合わせ、旅客数1,600万人対応の国際線旅客ビル施設に拡張
▪増設滑走路の供用開始後に、国が地元の理解を前提に増枠を検討している45回/時間以上(50回を目標)の滑走路処理容量の拡大を可能とする環境整備

①滑走路占有時間の短縮→ 平行誘導路二重化範囲の拡大
② 航空機の進入方式の変更→ 直線進入方式の導入
③ 二本の滑走路使用比率の最適化→ 直線進入方式の導入及び国際線地区にLCC棟を新設

以前報道にあった着陸経路変更が計画に入っています。

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【空港商業施設等の計画】

内際連絡バスの専用道化等により旅客ビル施設間の移動時間を
5分以内に短縮
 
▪旅客ビル施設では、おもてなし・賑わいを創出する演出を行い、日本の玄関の役割を担う
▪「都市型空港」として都市の役割・機能の一部を補完する「エアポートシティ」の実現
▪都心部に不足するホテル・オフィス機能を設け、都市機能を補完
▪国内線地区に九州・西日本から一般空港利用者を呼び込む複合商業施設(一般利用客年間800万人以上)を新設し、集客機能を強化
 
【空港アクセスの強化】
▪インバウンド向けに観光地等へのダイレクトアクセスを強化
▪訪日外国人向けにバス・鉄道等の企画乗車券を検討
▪南九州・中国地方から福岡空港へのアクセス手段(鉄道+バス)の多様化
▪国際線地区にバスターミナルを新設し、九州全域及び広島以西とのダイレクトアクセスを強化(14路線⇒26路線)
▪博多駅との結節を強化(国際線旅客ビル⇔博多駅直行バス:往復42便/日 → 最大往復168便/日)
 
壮大な福岡空港の30年計画発表されました。需要がある福岡空港なだけに深夜早朝の需要を取り込めないことや、用地拡大ができないことが最大のウィークポイントかと思います。
何よりアジアに近いことが強みで、ナローボディ機でアジア各都市へ就航できることなどからも今後福岡は就航便数を増やしていくように思えます。
 
北の玄関口新千歳空港施設増強、南の玄関口那覇空港の第2滑走路供用、成田の第3滑走路・新ターミナルの計画、羽田の都心上空ルートによる発着枠の拡大、大阪3空港の一体運用など日本各地で施設の増強が計画されていますので、福岡空港も九州の玄関口として大いに飛躍してもらいたいです。
 
画像引用・詳細:国土交通省ホームページ

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福岡空港、地元企業連合が着陸経路変更を提案