羽田空港 航空ニュース

東京都、羽田空港E滑走路(第5滑走路)の必要性を指摘

東京都の有識者会議「東京と日本の成長を考える検討会」は、2020年都心上空通過ルート採用後も更なる羽田空港の機能強化の必要性があるとしE滑走路(第5滑走路)の必要性を指摘しました。詳細は以下の通りです。

スポンサードリンク

現状の課題としては、外国人観光客需要等の増加により、首都圏の空港は2020年代に処理能力を超過する見通しであり首都圏の第一玄関口である成田空港のように、羽田空港も、国内線の基幹空港としての機能を残しつつ、国際線の玄関口としてもその機能を一層発揮していけるよう、空港機能を強化していく必要があるとしています。

ロンドンは、交通アクセス分野で2位であるが、国際空港の更なる機能強化等に向け、ヒースロー空港における滑走路の新設に約2兆円を投じる計画を2018年6月に決定し、2021年に着工、2026年の完成を目指している。また、韓国はソウルの玄関口としてアジア最大級のハブ空港を目指し、仁川国際空港の拡張整備を2017年に着工し、2023年の完成を目指している。このように、諸外国では国際競争力の更なる強化に向けた取組が積極的に進められており、東京も、こうした世界の動きに後れをとることなく、より積極的な投資を行っていかなければならないことを指摘。
 

スポンサードリンク

<必要な取組とその効果>
羽田空港を東アジアの随一のハブ空港として機能させるためには、羽田空港の更なる機能強化に取り組み、国際線の増設や新滑走路増設などにより空港容量を拡大していく必要がある。総事業費は、国土交通省が示している第5滑走路の整備金額の推計値(6,200億円~9,700億円)の中央値とし、この投資による経済波及効果は、都で約1.3兆円、都以外で約7千億円等、図28のとおりとなっている。
 
競合する仁川空港は既に先行投資する形で更なる機能強化を図っています。日本では首都圏の航空需要に対応するため成田空港拡張が決定していますが、羽田空港も更なる機能強化が必要かと思われます。現状では成田の拡張が最優先かと考えますが今後も航空需要が増加していくことが考えられますので、災害時の対応を含め成田・羽田の両空港で機能強化をしていく必要性があるかと思います。
 
何より現状ではオープンスカイ協定でも羽田を除くことが条件とされていますので、エアライン側が羽田、成田のどちらかを選択できるくらいの余裕をもった受け入れ体制を構築してもらいたいですし、観光立国を推進していく上で島国である以上、空港の機能強化は惜しまず投資する分野であるように個人的には考えます。
 

スポンサードリンク

羽田空港の新規就航・増便・施設整備・関連ニュースまとめ※随時更新

成田空港新ターミナル建設を計画、第3滑走路供用後の将来配置図を公開