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エアバス、B797に対抗したA321XLR開発の発表は2019年半ばが有力

エアバス社はA321LRの航続距離を更に延長したA321XLR(Xtra-Long Range)の開発を検討していることを以前お伝えしましたが、2019年半ばにも開発の発表がされる見込みであることが明らかになりました。

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A321XLRは、A321LRを改良しナロボディー機の世界最長航続距離の約7400kmから8300kmまで延長する計画で2022年までに納入される計画と一部メディアで報道されています。

現在のところエアバスからの発表は2019年6月17日から6月23日に開催されるパリエアショーにて発表があるのではないかと予想されていますが、2019年にはボーイングが中型機市場の需要獲得を目指し2025年の納入予定のB797のプロジェクトの発表があるとされています。

ボーイングが開発するとされるB797はワイドボディ機になるとの見方が強く、客室の快適性とナローボディ機並みの経済性を併せ持つことがコンセプトとされており、機体の構造は現在の円形から楕円形にし機体幅を確保しつつ空気抵抗を少なくすることで燃費を改善させるのではないかと噂されています。

なお、エアバスはB797に対し対抗できる機種はすでに保有しているとしており、A321XLR,A330neoの派生型の開発による既存のシリーズで中型機市場をカバーしたい考えで、間接的ではありますがB797は市場に不要であるとの考えを示しています。

今年2月にはカンタス航空のCEO.Alan Joyce氏がB797に関して言及し、『A321、B737の様な単通路機に比べ、2通路ならば乗客の乗降時間を短縮できフライトの折り返しを短縮できるので、素晴らしいことだ。』との発言もあり中距離市場での、各社の判断は分かれるかもしれません。

新型機の開発となるボーイングはB797が開発された場合、市場に投入できるのが2025年というのがエアバスに比べ不利となるかもしれません。

参考記事:Reuters
画像引用:Airbus

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