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カタール航空、2ヶ月以内にワンワールドに残留か脱退かを決定へ 現状では脱退へ

カタール航空のAkbar Al Baker(アクバル・アル・ベイカー)CEOは、2ヶ月以内にワンワールドに留まるか、脱退するかを決定する予定であることを明らかにしました。

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ベルリンで6日に開催されたITB観光フェアで同氏が明らかにしたもので、残留するか脱退するかはおそらく後者になると思うとし、以下のような発言しています。

もしワンワールドを去れば、ワンワールドは接続において大きな穴が空くことになる。私たちはゲストとしてワンワールドに招かれたにも関わらず、グラスではなく、蛇口から水を飲むことを強いられた。私たちはミッキーマウス(無能)エアラインではない。

カタール航空のアライアンス離脱をめぐる経緯は、アメリカン航空を含む米系エアラインが中東系エアラインは政府の援助を受けており競争環境が歪むとし、乗り入れを制限すべきと主張したことや、政治的に対立するUAEのエミレーツ航空とカンタス航空が密接な関係にあり、カンタス航空がカタール航空のオーストラリア市場への進出を阻んでいるとし、メンバーのアメリカン航空とカンタス航空を名指しで非難し反発する姿勢を示していました。

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2月1日にロンドンで開催されたワンワールド設立20周年の記念式典では、問題解決の可能性がある限りワンワールドに留まる意向を示していましたが、現状では再び脱退に向けた動きが加速していると言えそうです。

カタール航空は、独自アライアンス設立の噂もあるだけに今後の動向が注目されます。

なお、現在カタール航空は、今回の中国南方航空の株5%を含め、キャセイパシフィック航空の株を10%、南米のラタム航空の株を10%、IAGグループ(創設のブリティッシュエアウェイズ、イベリア航空と、スペインLCCブエリング航空、アイルランドのエアリンガス、スペイン長距離LCCのレベルなどがグループメンバー)の株を20%、エアイタリーの株を49%保有しています。
参考記事:Bloombelg
画像引用:Qatar Airways

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