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ボーイングが開発を予定するB797に対し、複数のエアラインはパイロット1名乗務での開発を希望

ボーイングが中型機市場の需要獲得を目指し2025年の納入予定のNMA(New Midsize Airplane・非公式名B797)に対し複数のエアラインが1名乗務を可能とする設計を希望していることが明らかになりました。

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アメリカの投資銀行Jefferiesのアナリストが、ボーイングの次世代機に求めるものをエアライン幹部や、リース会社の幹部に聞き取り調査をしたところ1名での乗務を可能とする設計にすることを希望していることが明らかになったとしています。

現在のところ、想定されるシステムとしては1機に対し1名が乗務し、2人目のパイロットが地上で複数の航空機を監視することが想定されています。
このシステムを用いることで大幅な人件費が削減できるとしていますが、ルフトハンザのCEO Carsten Spohr 氏は、以前に乗客は1名乗務とすることに心の準備ができていないとコメントしているほか、ボーイングの技術副責任者のCharles Toups氏は、1名乗務となれば貨物機からとなり、乗客に安全を確信させるには数十年の期間が必要になるだろうとコメントしていることから、B797において一名乗務となる可能性は、現在のところ不透明となっています。

ボーイングのデニス・ミューレンバーグCEOは、NMA:New Midsize Airplane(俗称:B797)に関して年内に開発に着手するかを社内決定し、2020年に正式に開発をするか否かを決定するとしておりB737MAXの影響は無いとしていますが、多くのアナリストが開発が延期となる可能性や、開発中止となることを指摘しています。

中型機市場でA321neoの派生型の開発で一歩リードするエアバスに対し、今後ボーイングがどのような機種を開発をするのか注目が集まります。
参考記事:CNBC
画像引用:Boeing

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