アエロフロートロシア航空は、今年に入り成田~モスクワ/シェレメチェボ線の機材をA330-300からB777-300ERに大型化しました。今回SU263便のB777-300ERのビジネスクラスに搭乗してきましたのでレポートになります。一部曜日ごとに便名が違っていますが、SU261/SU263/SU265が同じと考えよいかと思います。
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今回はローマまでの経由便として同便を利用しましたが、結論から言えばコストパフォーマンスに優れていると感じました。
欧州行きのCクラスとしては中国系エアラインに並び最安値クラスで購入できるのがアエロフロートですが、近年機内サービスなどの評価においてもスカイトラックス社(同社評価四つ星)などを含め向上していることから、今回搭乗することとしました。
冬場の閑散期では、欧州各地まで20万円以下で購入することもでき日系エアラインなどと比べるとかなり格安に利用することができます。今回私は約25万円で購入しています。
当然ながら、優先チェックイン・優先保安検査・優先搭乗することができ行列に並ぶストレスは回避することができます。そのほか預入手荷物もプライオリティタグをつけてもらうことができます。
ラウンジはスカイチームのデルタ航空・大韓航空のラウンジを利用することができますが、質の面から多くの方がデルタ航空のラウンジを選択するように私もデルタ航空のラウンジを利用しました。
日系エアラインのラウンジに比べると、デルタ航空のラウンジでもフード面などは見劣りしますが、アエロフロートの出発時間帯では、混雑しないのが魅力の一つです。話は変わりますが、来年の羽田のアメリカ枠の増枠の関係でこのラウンジはどうなるかも気になる点です。
ビールはアサヒ・プレミアムモルツのサーバーがあり、食事は、パンケーキ・焼きそば・炒飯・味噌汁・野菜スティック・パンが用意されていました。
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ラウンジからSU262便が早着したのを確認できました。搭乗便は定刻での出発となりました。
アエロフロートのビジネスクラスはB777-300ERになったことでライフラットからフルフラットに変更されています。
座席は配置は2-2-2となっており、進行方向左側の席は左向きに、中央・右側は右向きに、更に1席ずつ少しずつずらすことにより目線が合わないように工夫しています。
日系エアラインが多くの機種に導入するスタッガードは、1名利用時はプライベート空間を確保できますが、2名利用時に横並びにしたい場合中央席しか選択肢がありません。しかしながら同伴者と並びかつ飛行機好きの窓側を確保したい欲望を叶えるには、アエロフロートの座席配列とても優秀に感じます。
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搭乗後に渡されたアメニティ↑
搭乗後すぐに、担当CAがウェルカムドリンクのオーダーをとりにきます。
その後は離陸前にメニューが渡され、シートベルサイン消灯後に改めて担当CAからの挨拶があり食事のオーダーを取りにきました。日本線専用の日本食も用意されているほか、日本語メニューもありました。
アエロフロートは、今年2月末からシャンパンをボランジェへ格上げしているほか、機内食のボリュームを増やすなどなど質の向上へ向けた様々な取り組みを行っています。
食事は離陸直後と着陸1時間30分前の2回で、2回目の食事は寝ている際に起こすかどうか事前に聞きに来ます。下で紹介している食事では本来サラダが提供されますが、欲していなかったのでお断りしました。
メインの魚↑またはチキン↓
デザートのケーキ↑またはアイスクリーム↓
接客も想像していたよりも丁寧で、乗客の食事状況などを細かくチェックし飲み物のサーブなども手際が良いように感じました。食事の味は、機内で提供される食事としては十分満足できるものかと個人的には思います。
二回目の食事です。このビーフドリアは非常に美味しく頂きました。
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フルフラットになる座席は、やはり体への負担を軽減できあっという間に9時間50分のフライトを過ごすことができました。一部エアラインが行っているシーツを敷きに来るといったサービスはありませんが、座席の質は非常によく、気持ちよく睡眠をとることもできました。
機内エンターテイメントも、想像以上に充実しており映画では吹替えしか選択肢がないものもありましたが、最新作なども用意されていました。
着陸前には担当CAからの挨拶がありました。フライト自体も快適で、定刻よりも少し早い到着となりました。
この後トランジット用の審査場と保安検査場へ向かいましたが、大きな混雑もなく10分程でトランジットの手続きを終えることができました。
アエロフロートロシア航空を利用した率直な感想は、コストパフォーマンスが非常に高いということです。座席はフルフラットで、食事や接客も支払った料金を考えると非常に満足のいくもので、体へ負担がかかる欧州線での利用価値は大いにあるように感じます。
ただ心配されるのが遅延時の対応で、トランジット客はビザを取得する必要はありませんが、乗り継ぎに失敗した際はビザを保有していないことから空港内から出ることが出来なくなるので、余裕を持ったトランジット時間を確保することが必要かと思います。
ただしトランジットのトラブルはアエロフロートに限った話ではなく運もあるのでそこまで考えすぎないことも大事です。
個人的にはアエロフロートロシア航空のB777-300ERのビジネスクラスは、コストパフォーマンスに優れ満足できたことから、コストパフォーマンスを重視する方へお勧めしたいエアラインの一つとなりました。
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