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国交省、エアアジアジャパンに業務改善勧告 3月に副操縦士が酒気帯び状態で乗務

2019年6月14日、国土交通省は、エアアジアジャパンに対し、業務改善勧告を発出しました。国交省は、下記のような処分内容・見解を発表しています。

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【事案の概要】
平成31年3月6日、WAJ803便に乗務予定の副操縦士が、乗務前アルコール検査において、試験運用中のストロー式検知器ではアルコールが検知されたが、吹きかけ式検知器では検知されなかったため、当時の会社の業務連絡に定める手順に従って、当該便に乗務した。(ストロー式の方が精度が高いとされる)
当該副操縦士は、乗務前日に朝から断続的に飲酒し、会社が出発予定時刻12時間以内の飲酒禁止を指示していたにもかかわらず、これを超過して飲酒を行っていた。これらの乗務前日の飲酒量及び飲酒時間から当時の呼気アルコール濃度を推定した結果、当該副操縦士は当該便に酒気帯び状態で乗務を行っていたと認められた。

これらの違反行為により、航空機乗組員が航空業務を正常に実施できないおそれが生じており、航空機の運航の安全性に支障を及ぼし、重大な航空事故を招きかねないものであり、航空事故又は重大インシデントを発生させるおそれのある重大な違反行為に該当する。

飲酒対策を推進する立場である安全統括管理者が、「航空機乗組員の飲酒による運航への影響について」の趣旨を誤って理解し、不適切な業務連絡を作成し運用を行っていたため、違反行為を生じさせたことが認められる。
安全統括管理者がその職務を怠っていたものと認められることから、「航空の安全に係る不利益処分等の実施要領」の規定に基づき、安全統括管理者の職務について改善措置を実施すべきことを警告する。と発表を行っています。

【国交省による副操縦士への処分】
副操縦士(当時):航空業務停止90日(航空法第30条の規定に基づく不利益処分)
出典:国土交通省ホームページから一部抜粋
画像引用:Airasia

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