南米最大のエアラインであるラタム航空はワンワールドに対し、今後アライアンスを脱退する意向であることを通知しました。
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今回の脱退は、デルタ航空がラタム航空の株式を20%(19億ドル)購入したことによる影響によるもので、同社は今後デルタ航空と関係を強化していくことになります。なおデルタ航空の今回の投資額は、ノースウエスト航空との合併後最大のものとなります。
デルタ航空はラタム航空に対し、3億5000万ドルの投資を予定しているほか、債務削減を目的としてA350をラタムから4機購入する計画を示しており、2020年以降に受領を予定している10機のA350に関してもデルタ航空が契約を引き継ぎます。
今回の投資において両国航空当局の承認が必要となりますが、デルタ航空の Ed Bastian CEOは、ラタム航空のネットワークがデルタ航空の既存のルートとほとんど重複していないことから、当局が投資を承認すると確信しているとし、この提携によりデルタ航空は米国と南米間の最大の運航規模を誇るエアラインになるとコメントしています。
また1〜2年以内の承認を想定しているとし、ラタム航空がスカイチームに加盟するかは未定としています。
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また南米市場においてラタム航空と関係強化を進めていたアメリカン航空は、パートナーを失うことになり戦略の転換を迫られることになります。
ラタム航空からの脱退の意向を受けワンワールドは「我々はラタム航空の決定に失望しているが、彼らの決定を尊重している。彼らは長期にわたる重要なメンバーであり、私たちは今後の彼ら健闘を祈ります。」と声明を発表しています。
デルタ航空は現在のところ予定も含めるとアエロメヒコ航空・エールフランスKLM・中国東方航空・ヴァージンアトランティック航空・ゴル航空・大韓航空・アリタリア航空に出資を行っており二国間での関係を強化しています。
画像引用:LATAM
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