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ボーイング、2016年にB737MAXの不具合を把握か 不具合を隠し承認手続きを進めた可能性

運航停止が続くB737MAXの手続きをめぐりボーイングが事前に同機の不具合を2016年に把握しており、FAAに不具合を隠し承認手続きを進めた可能性があることが明らかになりました。

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ボーイングのテストパイロットがB737MAXの開発段階において操縦を終えたあと同僚に送った当時のメッセージが存在していることが明らかになり、その中で同機の不具合を指摘しています。ボーイングもその文書を把握し17日にFAAに提出しました。
しかしながらボーイングは4カ月前から同文書の存在を認識していたにも関わらず報告が遅れたことからFAAは非難しています。


画像引用:FAA

明らかになった会話内容は、2件に墜落事故に繋がったとされるMCAS(操縦特性向上システム)の不具合について語られています。 MCASは、航空機が危険な角度で上を向いていることをシステムが検出すると飛行機の失速を防ぐために飛行機の機首を自動的に降下させるものですが、パイロットは間違った情報から何度も作動するとしており、システムに関しひどいものと表現していました。 会話内容の詳細はこちら

その後ボーイングはFAAにこの事象を伝えなかったことからFAAは、MCASは稀に作動するものの安全に問題は無いと判断して認可を与えたとされます。

今回の問題が発覚したことで更にB737MAXの運航再開が延期される可能性があることが指摘されています。
画像引用:Boeing

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