成田空港は、本日2019年10月27日より運用時間を延長します。1978年の開港以来初めて取り組みとなり成田空港は大きな変化を迎えます。
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成田空港はこれまで午前6時~午後11時までが運用時間となっていましたが、本日からA滑走路の運用時間を1時間延長し24:00(24:30まではカーフュー弾力運用)まで延長します。
また規制をかけていた午後10時台のA滑走路とB滑走路各10回ずつ、計20回までの便数制限も廃止します。なおB滑走路はこれまで通り、午前6時から午後11時までの運用時間とします。
画像引用:NAA
運用時間延長に大きな注目が集まっていますが、もう一つ注目する点が22時以降の便数制限の撤廃です。これまで22時以降の発着回数は、成田空港の現行68回の発着回数の処理能力に対し20便まで制限されている状態となっていましたが、本日から22時以降の発着回数を大幅に増加させることが可能となります。
この運用を巡り一時反対する自治体も存在しましたが、騒音対策費を一部を負担することで合意に至っています。
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現在のところ夏ダイヤ比で22時以降の発着回数は、週間で20回多くなることが明らかになっており、今後更に運航便を増やせるかが課題となりそうです。
運用時間が延長となることで、空港内の商業施設や交通アクセス面も営業時間を延長し、最終運航便を遅らせるなどの対応をとったほか、都心から成田空港までの最速のアクセス方法となるスカイライナーは日中20分間隔の運航となります。
画像引用:NAA
成田空港の機能強化は、今後も続く計画で第3滑走路(C滑走路)の建設、新ターミナルの建設が予定されており用地取得も全体の95%まで進んでおり、2030年頃までには羽田空港と合わせて首都圏100万回の発着枠が実現する見通しです。
また、C滑走路の供用後は、滑走路別に異なる運用時間を設ける「スライド運用」を導入し、飛行経路下で6時間の静穏時間を確保し空港全体の運用時間は05:00~24:30(25:00まではカーフュー弾力運用)となり1時間あたりの発着回数の処理能力は98回まで増加する見通しです。
賛否両論はあるものの現在の計画では、来年の羽田空港の増枠後の首都圏の航空需要の対応は成田空港が対応することになります。
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