FSC 航空ニュース

インド政府、エアインディアの民営化が失敗した際は同社の解散を検討

インド政府は、長年赤字経営が続いている国営のエアインディアを民営化する方針を示していますが、民営化に失敗した際は同社の解散も視野に入れていることが明らかになりました。

スポンサーリンク

インド民間航空省のHardeep Singh Puri 大臣が先週27日に明らかにしたもので、インド議会において民営化が失敗した際にはエアインディアを解散させる必要があると述べました。

現在インド政府は民営化の手続きを2020年3月31日までに終えることを目標に調整していますが、民営化を試みるのは今回が2回目となります。前回は2017年に売却・民営化を決定し2018年から入札を受け付けましたが、多額債務を理由に入札企業が1社も現れないという結果に終わりました。
今回は、これまで設定していた外資規制(最大49%)を緩和させる可能性があることが伝えられており、緩和の際はどの外資エアラインや企業が興味を示すのか注目となります。

ただ現在のエアインディアは、年間約1000億円の赤字を計上しており累積債務は約8000億円ともされています。またインド政府の意向で、必要以上に多いとされる従業員(社員9,400人、契約社員4,200人)の雇用を継続することも重要視されていることから、外資企業でも手を挙げる企業が現れるかは見通せない状況となっています。

今後の航空需要の伸びが期待されるインド市場ですが、競争激化により財務状況が悪化するエアラインが増えており、業界再編となる可能性も十分に考えられます。
画像引用:Airindia

スポンサーリンク

エアインディア、一部空港で燃料代を払えず燃料の供給を停止される

エアインディア、資金不足で15機が飛行できない状況が続く

カタール航空、2019年内に新たなエアラインへの投資やインドでの航空会社の設立を計画

ビスタラCEO、2020年夏ダイヤでロンドン線と日本線への就航を計画していることを再度明らかに B787-9型機の初号機は2020年2月に受領予定

スポンサーリンク