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カタール航空、受領したB787-9型機4機を翌日アメリカへ送り返す

カタール航空は先週ボーイングから受領したB787-9型機を翌日アメリカへ送り返し、普段目にすることのないような行動を行い注目を集めています。

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先週26日木曜日にカタール航空は計4機(A7-BHA / B / D / E)のB787-9型機を受領しましたが、ドーハ到着後の翌日にはアメリカ・ビクタービルへ4機全て移送しています。
また土曜日には(A7-BHC / F / G)が、デリバリーフライトを行い計7機を3日間で受領していますが、今後この3機も再びアメリカへ向けてフライトを行うものと予想されています。

現在までに関係各所からの正式な発表はありませんが、これらのデリバリーされたB787-9型機にはQスイートが設置されておらず内装が未完成である可能性が高く、再度アメリカで内装を仕上げることが予定されているようです。
ただ今回なぜ無駄とも思えるフライトを行ったかというと、どうやらカタール航空とボーイングとの2019年の納入という契約が影響していると考えられています。

航空機の売買は輸出入にあたる国際取引となることから、2019年にカタール航空機として登録をするには一度アメリカを離れデリバリー先の国に移動する必要があります。
カタール航空のQスイートの設置契約はボーイング経由での発注でないことから、ボーイングとの契約上では内装を仕上げない段階までがボーイングの仕事となり、今回内装まで待った場合納期を過ぎてしまうことから今回の措置が取られた模様です。

今回デリバリーされた7機は今後内装工事を行う予定で、路線投入までは暫く時間が掛かる見込みとなっています。
画像引用:Qatar Airways

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