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エアインディア、半年以内の破産手続き開始も視野 財務状況悪化で12機がエンジン交換できない状態

民営化を目指すエアインディアの高官は、今後買い手が現れなかった場合は、6ヶ月以内に破産手続きを開始する可能性があることを明らかにしました。また現在12機のA320がエンジン交換の必要がありますが、1億5,000万ドルの整備費用を財務状況の悪化により工面できず、地上に駐機された状態であることを明らかにしています。

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現在のところ今月中にエアインディアの売却に向けた手続きが開始される見通しで、同社への関心を示すEoI(Expression of Interest)が公表される予定となっており、エティハド航空とインディゴが関心を示しているとの情報があります。

インド政府が民営化を試みるのは今回が2回目となり、前回は2017年に売却し民営化する事を決定し2018年から入札を受け付けましたが、多額債務を理由に入札企業が1社も現れないという結果に終わりました。
今回はこれまで設定していた外資規制(最大49%)を緩和させる可能性や債務の一定額を政府が請け負う可能性があることが伝えられており、今後どの外資エアラインや企業が興味を示すのか注目されています。

2020年夏ダイヤからの羽田空港の増枠分においてインドのエアラインもスロットを獲得していますが、全路線中唯一割当が決まっていないのがインド側のスロットとなっており、今回のエアインディアの経営難が影響している可能性があります。

あまりにも巨額な損失(累積債務約1兆円超)を抱えるエアインディアを買収する企業が現れるのかは現在も不透明な状況となっており、売却に失敗した際はジェットエアウェイズに続きエアインディアも消滅することになります。
参考記事:The Economic Times
画像引用:Air India

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