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アリタリア航空の再建案が白紙化 有力スポンサーが撤退へ

2017年5月に事実上2度目の経営破綻をしたイタリアのフラッグキャリアであるアリタリア航空の再建計画案が、有力スポンサーとみられていたルフトハンザドイツ航空とイタリア鉄道が撤退し、計画が白紙化となることが明らかになりました。

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これまでイタリア鉄道(Ferrovie dello Stato)がアンカー投資家となりデルタ航空やイタリア財務省インフラ運営会社のアトランティアが参加し4者で経営再建を行うことで合意していましたが、その後の事業計画の話し合いで折り合わず最終合意に至ることができない状態が続いていました。

またアリタリア航空の再建に興味を示していたルフトハンザ航空も、人員削減なしに同社へ投資する予定は無いとし、有力スポンサーのイタリア鉄道とルフトハンザ航空が2者が再建案策定から撤退することが濃厚となりアリタリア航空は、再び危機的な状況に陥っています。

イタリアのStefano Patuanelli 経済開発大臣は、現在困難な道を歩んでおり、支援企業も無限ではないと発言し、国内向けに警告をしています。

政府は、再びデルタ航空と話し合いの場を持つ意向を示していますが、当初からデルタ航空は出資金の上限は1億€とし多額の投資を行う予定がないとされており、先行きは不透明な状況となっています。
画像引用:Alitalia Airlines

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