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ボーイングCEO、B797の設計を白紙化し一から設計し直す考えを示す

今月新CEOとして就任したボーイングのデイビッド・カルホーン氏は、開発が計画されていたNMA(New Midsize Airplane・非公式名B797)の設計を見直す考えを示しました。

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エチオピア航空のB737MAXの事故前までは、2025年の納入に向け顧客と打ち合わせを進めているとの報道もあり基本設計は固まりつつあるものと認識されていましたが、事故後から開発責任者がB737MAXのプログラムに異動するなど開発遅れが指摘されていました。

通称B797は、B757とB767の後続機として想定し、航続距離が7,400km~9,300km、座席数約270席程度となることが予想され、これまでナローボディ機あるいはワイドボディ機になるのか注目が集まっていました。
ライバルのエアバスは、B797に対抗するためA321XLRの開発に着手し、既にプログラムの発表を終え、大量受注に成功しボーイングの主要顧客からの受注も成功させています。

カルホーンCEOは、B737MAXの経験から飛行制御システムを見直す必要性が生じたことや、市場環境の変化から設計を一から見直す考えを示しており、通常設計から納入まで5年~7年の年月を要することから今後中型機市場においてボーイングはエアバスに大きく遅れをとる可能性があります。

既にB797のローンチカスタマーになる意欲を示していたエアラインもあることから、今後各社どのような対応をとるのか注目されます。
参考記事:Flight Global

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