ボーイングが開発を進める次世代ワイドボディ機のB777Xが現地時間1月25日午前10時9分頃に初飛行に成功しました。
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当初同機は、23日の初飛行を予定していましたが2日連続の悪天候により25日に延期していました。当日は昨日よりも天候は回復し、雲が多いながらも試験飛行に支障を与えないコンディションとなりました。
画像引用:Boeing
10時4分頃にランウェイ34Lへの進入許可が下り、10時9分ごろに無事離陸し初飛行を成功させました。離陸時は民間機向けエンジンでは最大となるGE9Xのエンジン音を轟かせスムーズに離陸し、離陸後はすぐに雲の隠れてしまいましたが、通常の初飛行の手順となるギアダウンをした状態で巡航高度まで上昇を続けました。
画像引用:Boeing
The first Boeing #777X is in flight. After a few hours of flying, the jet will land at Boeing Field in Seattle, Washington.
Track the flight here: https://t.co/ekfjglCcb7 pic.twitter.com/XRTetREL4M
— Boeing Airplanes (@BoeingAirplanes) January 25, 2020
予定では3時間~5時間のフライトを予定しており、おおよその目安としては現地時間14時、日本時間午前7時頃にシアトルボーイングフィールドに着陸する予定です。
B777Xは、B787の開発で用いられている技術を基に燃費性能を更に向上させるためにB777-300ERの翼よりも23ft(7m)延長される設計となっています。しかしながら現状の空港のスポットには収まらないサイズのため改修工事の手間を省きエアラインが導入しやすくするために駐機時には翼を折り畳む設計を採用しています。
また、従来のFAAの航空機製造の審査において翼を折り畳むことを想定していなかったために、FAAもゼロからの審査をすることになり、FAAがボーイングへ対し安全性を証明する条件として、パイロットが翼を展開させず離陸することを防ぐ複数の自動警告システムの構築、飛行中にウイングチップのロックが解除されないことの証明、地上で時速75マイル(120キロメートル)の突風に耐えることなどが新たに審査項目に追加されています。
日本ではANAが2021年からの合計20機の導入を予定しており、近い将来日本でも最新技術を搭載したB777Xの姿を見ることができそうです。
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