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ラタム航空、当初の計画を早め2020年5月1日にワンワールドを脱退することを発表

南米最大のエアラインであるラタム航空は、2020年5月1日にワンワールドを脱退することを発表しました。当初2020年10月を目安に脱退の手続きを進めていましたが予定を早めた形となります。

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今回の脱退は、デルタ航空がラタム航空の株式を20%(19億ドル)購入する合意に至った影響によるもので、同社はスカイチームのデルタ航空と関係を強化していくことになります。なおワンワールド上級会員は、一部のエアランを除き4月30日まで特典を受けることができます。

デルタ航空はラタム航空に対し、3億5000万ドルの投資を予定しているほか、債務削減を目的としてA350をラタムから4機購入する計画を示しており、2020年以降に受領を予定している10機のA350に関してもデルタ航空が契約を引き継ぎます。
今回の投資において両国航空当局の承認が必要となりますが、デルタ航空の Ed Bastian CEOは、ラタム航空のネットワークがデルタ航空の既存のルートとほとんど重複していないことから、当局が投資を承認すると確信しているとし、この提携によりデルタ航空は米国と南米間の最大の運航規模を誇るエアラインになるとコメントしています。
また1〜2年以内の承認を想定しているとし、ラタム航空がスカイチームに加盟するかは未定としています。

そのほか同じワンワールドに所属するJAL(日本航空)は、ラタム航空は南米市場において重要なパートナーであることから今後も協力関係を維持したいとの希望を明らかにしています。
画像引用:LATAM

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