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ボーイングB777Xの2機目の飛行試験機が初飛行に成功

ボーイングが開発を進める次世代ワイドボディ機のB777Xの2機目となる飛行試験機が現地時間4月30日に初飛行に成功したことが発表されました。

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2号機はペインフィールド空港を離陸後、ワシントン州上空を2時間58分飛行した後にボーイングフィールドへ到着する試験飛行を行いました。同機は合計4機製造される予定の飛行試験機の2機目となり、主に操縦特性やその他の飛行機性能をテストすることが予定されています。

B777Xは、B787の開発で用いられている技術を基に燃費性能を更に向上させるためにB777-300ERの翼よりも23ft(7m)延長される設計となっています。しかしながら現状の空港のスポットには収まらないサイズのため改修工事の手間を省きエアラインが導入しやすくするために駐機時には翼を折り畳む設計を採用しています。

また、従来のFAAの航空機製造の審査において翼を折り畳むことを想定していなかったために、FAAもゼロからの審査をすることになり、FAAがボーイングへ対し安全性を証明する条件として、パイロットが翼を展開させず離陸することを防ぐ複数の自動警告システムの構築、飛行中にウイングチップのロックが解除されないことの証明、地上で時速75マイル(120キロメートル)の突風に耐えることなどが新たに審査項目に追加されています。

これまで多くの期待を背負って開発が進められていましたが、昨今の新型コロナウイルスの影響が同機にも及んでおり、今後減産体制となることが決まったほか、発注済みのエアラインも機材変更を検討していることが伝えられています。画像引用:Boeing

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