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カンタス航空、約20時間飛行の超長距離路線を目指す『サンライズプロジェクト』を一時保留へ

カンタス航空は、約20時間飛行の超長距離路線の開設を目指す『サンライズプロジェクト』を一時保留とする方針であることが明らかになりました。

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同社は、2022年から2023年にメルボルンとシドニーからロンドン・ニューヨークまでの路線を開設を目指す計画を『サンライズプロジェクト』と名付け、実現に向け試験フライト・機材選定・パイロット組合と交渉を続けるなどしていましたが新型コロナウイルの影響を受け一時保留とします。

当初の計画では、エアバスが設けたとされる期限の3月末までに最大で12機のA350-1000型機を確定発注する予定でしたが、ウイルス問題を理由に年内まで判断を延長するとしていました。今回Alan Joyce CEOは、2020年に同機を発注する事はないとし、需要が回復した適切な時期に行われることになるとコメントし、判断時期を再延長した形となります。

同社は財務状況の悪化から10機のB787-9型機を担保に5億5000万豪ドルを調達したことから、現在は既存事業の存続に注力し、手元の現金を確保しておきたいものとみられます。今後『サンライズプロジェクト』が実行されたとしても、当初の計画からは遅れるものと推測されます。画像引用:Qantas

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