韓国最大手LCCのチェジュ航空は、イースター航空を545億ウォン(約49億円)で買収する事を発表していましたが、7月23日に正式に株式売買契約を解除したことを発表しました。
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契約解除に際し、政府の積極的な仲裁努力でも折り合いがつかず、現在の状況ではチェジュ航空や株主が負うリスク大きすぎると判断したとし、今回のM&Aが合意に至らなかったことは残念だとコメントを発表しています。
これまで同社は、イースター航空に対し総額20億円以上とされる従業員への給料未払いと、同社ブランドの海外法人となるタイイースター航空のリース契約内容を見直すよう求めていたものの、イースター航空側は、拒否する状況が続いたことから、事態打開に向け政府が仲裁に入っていました。
今後イースター航空は自力で再生する余力がないことから、会社を清算するとの見方がされており、創業13年で終わりを迎えることが濃厚となり、従業員約1,600名も雇用を失う可能性が高まっています。近日中に何らかの動きがあり、イースター航空の今後が明らかにされる見込みです。
同社は、B737MAXの受領直後の運航停止、日韓関係悪化による日本線ボイコット、新型コロナウイルスの影響を受け経営状況が悪化したのも事実であり、不運な一面もあります。
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