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ボーイング、B747の生産を2022年に終了することを発表 B777Xも納期遅延へ

大手航空機メーカーのボーイングは、長らく空の女王として活躍してきたB747型機の生産を2022年に終了することを正式に発表しました。

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これは四半期決算にて同社のCalhoun CEOが正式に明らかにしたもので、新型コロナウイルスの影響による航空機需要の低下により各機種で減産体制とし、B747に限っては2022年をもって生産を終了とします。これによりエアバスのA380も生産終了を決定していることから、民間機のアッパーデッキを有する旅客機は生産が終了し、後々姿を消すことになります。

同CEOは、パンデミックが航空業界に与える影響は依然として深刻であり、需要は2019年よりもはるかに少なく、航空会社の収益も同様に減少し、2019年の乗客レベルに戻るまでには約3年かかると推定しているとしています。このようなことから、小規模な市場に対応するために、四半期を通じて商業生産率を引き下げ、労働力に関しても厳しい決定をしたとし、各機種において以下のように減産体制とするとしています。

【◆4月発表時の計画→◇今回発表した計画】
◆B787 2020年内に月産14機から10機へ減産し2022年までに月産7機に減産→◇2021年の合計月産数を6機に変更
◆B777/B777X 合計の月産5機から月産3機に減産→◇2021年の合計月産数を2機に変更
◆B737MAX 2020年内に低生産率で生産開始 2021年には月産31機予定(通常時52機)→◇左記計画よりも回復率を抑え2022年初頭までに月産31機予定(通常時52機)
◆B767/B747には影響なし→◇変更なし、但し2022年にB747の生産を終了

上記のように4月に発表された計画よりも更に減産体制とし、B777Xに関してはこの減産が納入が1年遅れることを意味し、同機の納入は2022年になることが予想されます。Photo : Boeing

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