アメリカ連邦航空局(FAA)は、ボーイングに対し125万ドルの制裁金を課す方針であることを発表しました。
FAAが公表した内容によると、ボーイングがFAAを代行して航空機の検査や耐空証明の発行などを行い審査するプログラムであるODAにおいて、承認権限を持つ自社社員に対し、圧力または妨害があった事が制裁対象になっているとしています。
今回明らかにされた事例では、サウスカロライナの工場において、少なくとも4人のマネージャーが、B787の品質管理の監督を担当するエンジニアと検査官に対し耐空証明において圧力があったと指摘しています。
このODAに関しては、B737MAXの墜落事故においても制度自体が問題であると指摘されており、本来独立して審査するべきFAAが、ボーイングに審査を委託する形となっており、審査基準が緩くなっり安全性を脅かしたことが指摘されています。Photo : Boeing