オーストラリアのノーザンテリトリー政府は、砂漠地帯の航空機保管場所として知られるアリススプリングスの施設に350万豪ドル(約2億7000万円)を投資することを発表しました。
同施設は、新型コロナウイルス以前までは約20機以下の航空機を保管するに留まっていましたが、現在は44機が保管されており、8月末には追加で30機が保管される予定となっています。そして同州の投資により、保管能力が倍増し10月末までには100機の保管が可能となる見通しです。
新型コロナウイルスの影響により、多くの航空機が活躍の場を失ったことから、各エアラインは、保管料が安く、砂漠の乾燥により機体の腐食を防げる、オーストラリアのアリススプリングスやアメリカのモハーベ砂漠などに機体をフェリーさせており、新型コロナウイルスの収束を待っている状態となっています。
これまでにアリススプリングスには、シンガポール航空・シルクエア・スクート・セブパシフィック航空・ニュージーランド航空などの機体が保管されており、今後キャセイパシフィック航空も同施設での保管を検討していることが伝えられています。Photo : Steve Strike