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ベトナム航空、業績悪化で給料を半減しパイロットは月給35万円に 政府に支援を要請し、支援が無い場合は今月末には危険な状態に陥る見込み

ベトナム航空は、新型コロナウイルスの影響による業績悪化により、人員削減を実施するほか、従業員の給料も半減させ、保有機材も一部売却する方針であることがわかりました。

人員削減は、約1650人規模となり、従業員の給料も半減させます。具体的には、パイロットは52%減の7700万VND(約35万円)、客室乗務員は48%減の1380万VND(約6万4000円)、地上スタッフ5%減の1400万VND(約6万5000円)となります。

同社は、同社の2020年1~6月において約300億円の赤字となっており、12月期には約690億円の赤字となる見通しとなっています。このようなことから、同社政府に対し約550億円の緊急融資を要請していますが、援助が無い場合は、8月末にも危険な状態に陥るとしています。このほか、保有する9機のA321ceoを売却する方針も示しており、今後株主の承認を経て手続きを進める予定となっています。

ベトナムは、新型コロナウイルスの感染拡大を防げた国の一つとされ、国内線のみ昨年規模まで回復していましたが、主力となる国際線の運航停止が長引き業績に大きな影響を与えていると推測されます。また、ここにきてダナンで感染拡大の兆候が見られるなど、不安要素も出てきています。同社にはANAも約10%出資していることからANAも今後影響を受けることが予想されます。参考記事:vsam1040 VNEXPRESS

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