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エミレーツ航空、ボーイングに対しB787のデリバリーを優先するよう要望

エミレーツ航空は、ボーイングに対し導入予定のB787をB777Xよりも優先して納入するよう要望していることがわかりました。

これはエミレーツ航空のAdel al Redha COOが明らかにしたもので、ボーイングは予定通りB777XをB787よりも早く納入したい考えだが、我々はB787を先に受領することを望むとコメントしています。

当初の予定では、2023年5月から5年間にわたり計30機のB787-9型機を受領する予定でしたが、B777Xのデリバリー開始が2022年にずれ込むことが有力となったことや、大型機需要が急速に減退していることが理由とみられています。また同じく2023年5月からはエアバスよりA350-900型機の受領を開始する予定としており、既存のA380やB777-300ERより小さい機材を早く受領したいものと推測されます。

多くのアナリストは2019年水準の航空需要に戻るのは2024年以降と推測していることから、当面大型機の需要も低下するのが必然であり、大型機しか保有しない同社は、柔軟な運用ができるB787やA350の早い受領を望んでいます。

現在ボーイングと協議を行っていることが明らかにされており、交渉は大詰めとなっている模様です。
参考記事:Gulf News

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