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キャセイパシフィック航空、2020年8月の搭乗実績を発表 乗客は前年比98.8%減 リストラを実施へ

キャセイパシフィック航空とキャセイドラゴン航空は、2020年8月の搭乗実績を発表しました。

キャセイパシフィック航空とキャセイドラゴン航空の搭乗客は前年同月比98.8%減の35,773人となり、搭乗率は19.9%で平均して1日あたり約1,150人の乗客を輸送した計算となり、引き続き厳しい状況が続いています。

同社のRonald Lam CCOは、『回復への道のりが長く、今後が見通せないのは明らかです。航空業界全体が新型コロナウイルスの影響で大きな打撃を受けており、今後も長い間、非常に厳しい環境が続くでしょう。当社はすでにコスト削減のための厳しい対応をとっているにも関わらず毎月15億~20億香港ドルのペースで現金を失っており、市場が回復するまで大きな現金消費が続くことになります。現在はこの困難を乗り切っていますが、会社を新しい旅行市場に適応させない限り、当社が生き残ることはできないという事実に変わりはありません。したがって、会社と香港のハブ機能、そして可能な限り多くの人々の生活を守るためには、リストラは避けられないでしょう。』とコメントを発表しています。

同社は、香港政府が雇用維持の目的で助成している賃金助成制度(日本の雇用調整助成金に相当)の申請を取り止める方針であることから、今後人員削減を進め、更なるコスト削減を進める計画です。

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