ユナイテッド航空は、当初予定されていた約2,850名のパイロットの人員削減を、2021年6月までは行わないことでパイロット組合側と合意したことを明らかにしました。
これにより13,000名の同社のパイロットの雇用は2021年6月まで継続されることとなりますが、勤続10年以上で50歳以上のパイロットには早期退職のオプションを提示するほか、全体で乗務時間を減らすことで人件費の削減を行うことが双方で確認されています。同社は今回に合意により、需要が回復した際に素早く対応でき、乗客を迎え入れることができるだろうとしています。
パイロットの養成には訓練費や時間が多く使われ、会社の投資となっていることから各エアラインが人員削減に躊躇しているのが現状となっています。しかしながら地上職などに関しては、パイロット職に比べ費用がかからないことから、優先的に解雇の対象となっており、今後もその数は増えると推測されています。Photo : United Airlines