オーストラリアの砂漠地帯の航空機保管場所として知られるアリススプリングスのアジアパシフィックエアクラフトストレージ(APAS)は、新型コロナウイルの影響を受け活気に満ちています。
現在唯一と言っていいほど、航空業界で好景気となっているのが航空機保管場となっており、オーストラリアのAPASは既に拡張したスペースも埋まり、保管スペースが不足しています。この拡張スペースは、ノーザンテリトリー政府が350万豪ドル(約2億7000万円)を投資したことにより、10月末までに約倍増となる100機を保管できるようになりますが、既に予約を含め、スペースが埋まっています。
パンデミック前では20機以下の保管が通常ですが、新型コロナウイルスの影響により航空機需要が減退したことから、安価で保管できる保管場の需要が伸びています。現在この施設で保管されている機体は、シンガポール航空・キャセイパシフィック航空、キャセイドラゴン航空、香港エクスプレス、フィジーエアウェイズ、ヴァージンオーストラリア航空、シルクエアー、スクート、セブパシフィック航空などとなっています。
今後も需要があるとの予測からAPASは追加で100機程(既存スペースと合わせて最大200機)を保管できるよう拡張する計画としており、この業種は過去にない好景気となっています。参考記事:Aviation Photo : Steve Strike