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大韓航空、新型コロナワクチンの輸送タスクフォースを結成

大韓航空は、新型コロナウイルスワクチンの輸送に備えた特殊貨物輸送の専門家を含めたタスクフォースを結成したことを発表しました。

このタスクフォースは、ワクチンの種類に応じた適切な温度管理、輸送に必要な設備の見積もりと確保、出発地から到着地までの経由地を含めた地点での設備の確保、緊急事態時の対応策、輸送に係るスタッフの訓練などを準備するとしており、世界に完全かつ安全に輸送する目的のために結成されています。

新型コロナウイルスワクチンは、完成後輸送需要が急増する見通しとなっており、IATAの試算では全世界の人口となる78億人に最低1回のワクチンを提供するには、最低でもB747F型機の貨物搭載量の8,000機分が必要になるとしています。

ワクチンは通常2℃~8℃で管理され、種類によっては-70℃で輸送する必要があり、専門知識とノウハウを必要としますが、同社は昨年の総貨物量の10%を医薬品や生鮮食品を扱った実績があり、医療品輸送の国際資格となる『CEIV Pharma』も昨年取得していることから、特殊輸送のノウハウがあるとしています。

また同社は約100トンの貨物を温度管理できる1,292㎡の貨物施設を有しており、来年には仁川空港第2ターミナルに1,872㎡規模の新鮮貨物保管施設を建設する予定としており、ワクチン輸送に万全の態勢で臨む計画です。Photo : Korean Air

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