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エアアジアX副会長『我々はお金を使い果たした』再開には127億円が必要に

経営状況が急速に悪化しているエアアジアXのLim Kian Onn 副会長は、マレーシアのスター新聞の取材に応じ現況を説明しました。

 

同副会長は、『我々はお金を使い果たした』とコメントし、現時点では総負債額は20億リンギット(約508億円)となり、運航再開には5億リンギット(約127億円)が必要になる事を明らかにしました。また先日発表した再建計画が実行された場合は、2021年第1四半期の運航再開を目指すとしています。

同社が示した再建計画では、計画の一環として635億リンギット(約1兆6,170億円)の無担保債務を債権者に債権放棄を求めるなどして2億リンギット(約50億円)まで圧縮し90%の減資を行なうとしており、エアバスに対しては発注機材の違約金無しのキャンセルを求めている可能性が報道されています。

またグループ会社の既にパンデミック以前から運航を停止しているインドネシアエアアジアXは会社清算の手続きを進め、タイエアアジアXは再建計画に含まれないとしています。そのほか、断続的に噂に上がるマレーシア航空との統合については、仮にそうしても良い結果は得られないとし、否定的な立場を示しています。

現状ナローボディ機でも座席を埋めるのが難しい状況で、ワイドボディ機しか保有しない同社は今後も不利となることが予想されるほか、あらゆる債権者との協議は難航することも予想され問題は山積みです。予てから大幅な利益を上げておらず、長距離LCCのビジネスモデルが難しいと指摘されているのは周知の通りで、ウイルス問題が長引き政府機関や株主などの支援が無い場合は、同社が事業存続について決断を迫られるタイミングが来ることが予想されます。
参考記事:Business Standard Photo : Airasia

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