エアバスは、A320の製造に携わりサプライヤーとなる関連業者に対して、2021年7月までに生産数増加に対応できるように準備を進めるよう通知したことが明らかになったとReutersが報じました。
エアバスは、新型コロナウイルスの影響により航空機需要が低下したことから、A320の製造数を月産60機体制から一時は1/3まで低下させ、現在は月産40機の減産体制となっていますが、需要回復を見越して早ければ2021年7月以降に18%増加となる月産47機体制とする計画です。
ただしこの生産レートに回復させるには、現在保管されている在庫を一掃する必要があるとされており、大口顧客となるエアアジア、インディゴ、ライオンエアの受領状況に左右されるとしています。
新型コロナウイルの終息以降は、A320などの単通路機の需要が高くなるとの予測もあり、同社は今後需要状況を見極めながら増産のタイミングを見計らうことになりそうです。なお現在においてもA320型機においては2025年まで受注残があります。Photo : Airbus