ANAホールディングスは、コロナ前のビジネス需要の回復は難しいと判断し、エアラインビジネスの変革を行い新たに新LCCを設立することを発表し、今後LCC事業を強化する方針を発表しました。この変革において、ピーチの今後の運営方針が以下のように明らかにされています。
◆従来のプレジャー旅客に加え、ビジネス旅客やファミリー等新たな顧客層にも拡大、ANAのマイルからピーチポイントへの交換などANAとのマーケティング連携を実施
◆地域・自治体と連携したワーケーション促進の取り組みやSNSの活用などの非航空事業「Peachビジネス」の展開
◆10月25日の成田空港第1ターミナルへの移転を機に、利便性向上の訴求、グループのシナジー効果により首都圏における利用者を拡大
◆エアバスA321LRにて国際線中距離路線へ進出
◆ANA・ANAカーゴとの協業による航空貨物事業への参入
新LCCにおいては、ワイドボディ機のB787にて2クラスの運用としますが、ピーチにおいてはナローボディ機にてモノクラスの運用とします。また中距離国際線進出という面では重複するものの、新LCCはレジャー需要獲得を担う路線へ進出するとし、棲み分けを図るものと推測されます。
また機材計画においては、2機の新機材導入を見送ったことから2020年度末の保有機材は当初の35機から33機に変更となっています。Photo : Peach Aviation
ANA、エアージャパンを活用した第3ブランドとなる新LCCを設立することを発表 B787で東南アジアなど中距離路線に進出