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エアバス、クウェート航空に世界で初めてとなるA330-800neoを納入したことを発表

エアバスは、同社が手掛けるA330シリーズの最新鋭機となるA330-800neoの初号機を、クウェート航空に納入したことを発表しました。

A330-800neoのオペレーターはクウェート航空が初めてとなり、今回2機同時にデリバリーが行われています。同社は合計8機のA330-800neoを発注しており、座席構成はビジネスクラス32席、エコノミークラス203席の計235席仕様となります。


Photo : Airbus

A330neoは、A330とA350の技術を融合させた新世代の航空機で、ロールスロイストレント7000エンジンを搭載し従来の競合機種に比べ1座席あたり25%の燃費向上を実現しています。このシリーズではA330-800neoとA330-900neoが存在しますが、圧倒的にA330-900neoが受注を獲得しておりA330-800neoは人気が無い機種となっています。

実際に現在までの受注数は、A330-800neoが14機であるのに対し、A330-900neoは318機となっています。大きな違いは、全長がA330-900neoの方が長く、座席は約30席多く配置できますが、航続距離はA330-800neoの方が優れている点となります。

なおこれまでにA330-800neoを発注したエアラインは、クウェート航空が8機、ウガンダ航空が2機、顧客未公開が4機となっており、日本でみることができない珍しい機種となる可能性があります。

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