アメリカ連邦航空局(FAA)は、2020年11月18日に運航停止が続くB737MAXの運航を再認可したことを発表しました。
認可を受けたことにより、今後アメリカのエアラインの各社がソフトウェアを更新し、パイロットの訓練などのスケジュールの作成に着手することとなり、訓練が終わったエアラインより順次2019年3月の停止命令以来の運航が見込まれます。またEASA(欧州航空安全局)も年内に再認可する方針とみられ、今後日本をはじめ各国の航空当局が続いて認可することが予想されます。
同機をめぐっては、これまでに同機の欠陥によりライオンエアとエチオピア航空が墜落事故を起こしており、問題のあったソフトウェアを改修し、新たに緊急時に対応するためのトレーニングがパイロットに課されることになります。
今回運航の再承認を受けたことでボーイングは、事故で失われた人命を忘れないとして、今後の安全性確保にさらに力を入れる事を強調しています。
現在のところ日本のエアラインにおいては、ANAが導入する意向を表明しているものの、正式な発注には至っておりません。今回運航再開に至ったものの、利用者の同機に対する不安は拭えておらず、当面各社は同機の安全性を利用者に対して分かりやすく示す必要があるのかもしれません。Photo : Boeing