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ベトナム航空への特別支援措置が国会で可決 540億円の資金を確保

新型コロナウイルスの影響を受けたベトナム航空を支援するための特別支援措置が国会で可決され、同社は約540億円の資金を確保できることがわかりました。

支援内容は、ベトナム中央銀行が優遇金利で4兆ドン(約180億円)を融資するほか、ベトナム航空が株主割当増資を行ない、資本金を8兆ドン(約360億円)増資するものとなり、総額540億円の資金を確保するものとなります。なお同社にはANAも8.8%の出資を行っています。

同社は今年の損失額は15.2兆ドン(約680億円)に達すると見込んでおり、国内で感染を封じ込めているにも関わらず、国際線が影響を受けたことで財務状況は厳しいものとなっています。以前には債務の返済猶予を要請しなかったら、資金繰りが行き詰まっていただろうとコメントしており、予想以上に経営状況は悪化しているものと推測されます。

現在同社は、60以上の国内線を運航しており、1日平均300便を運航しています。国際線においては、日本への片道便を再開しており、今後は中国本土、台湾、ラオス、カンボジア線の再開を予定しています。Photo : Airbus

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