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ハイフライ航空、A380の運用を終了したことを発表 明日17日にリース元に返却へ

現地時間15日、ポルトガルのウェットリース専門エアラインのハイフライ航空は、ハンブルクからベジャへのフライトを終え、A380の運用を終了したことを明らかにしました。

ハイフライ航空は、中古のA380を運用する唯一のオペレーターとして知られており、これによりA380の中古機を運用するオペレーターは存在しなくなります。同社が保有するA380(9H-MIP)は、エアバスが製造したA380型機の6機目の機体で、2006年に初飛行し、2008年にシンガポール航空に引き渡された機体となり、機齢は約14年となります。

これまでにハイフライ航空のA380は、各エアラインの追加座席数を提供するために様々なエアラインからウェットリースの注文を受けており、記憶に新しいものでは、2019年にB787のエンジン点検が必要になり、同機の運航ができなくなった際にノルウェージャンから、注文を受けた例などがあります。

そのほか、機体側面に描かれた「サンゴ礁を救うのはまだ間に合う」「2050年にはサンゴ礁が死滅」というメッセージは多くの人にインパクトを与えるもので、世界中の多くの人に対してこの問題を提起しました。


Photo : Airbus

残念ながら新型コロナウイルスの影響による航空需要の減少から、リース期間を延長せず、リースバックする決断をした同社ですが、後続機にはA330neoが予定されています。

また一つのエアラインが、同機の運用を終えたことにより、A380のオペレーターは減少の一途を辿っています。なお9H-MIPは、現地時間12月17日午前10時30分にベジャを出発することが明らかになっています。

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