韓国のLCCのティーウェイ航空は、初のワイドボディ機となるA330-300型機を3機導入し、中長距離路線に進出する計画であることがわかりました。
同社は既にA330-300型機を3機導入するLOI(意向表明書)を締結し、初号機の導入は2021年末になる予定としています。またビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制を採用するとしており、これまで観光需要が主体となっていましたが、ビジネス利用も取り込む考えです。現在のところ想定している路線は、ソウル/仁川~シドニー、ホノルル、クロアチア、シンガポール、クアラルンプールとしています。
同社は、2020年5月に韓国国土交通部よりクロアチア線の運航認可を付与されていたことから、今後中長距離線に進出するとの予想がされていましたが、正式に計画が発表されたのは今回が初めてとなります。
ティーウェイ航空は、「今回のLOI締結は、新たに再編される航空業界で差別化を図るための営業戦略の第一歩」とし「新路線やビジネス利用などを通じて、消費者の満足度がさらに高まるものと期待している」とコメントしています。
なお現在韓国のLCCでワイドボディ機を保有しているのは、B777を保有するジンエアーとなりますが、現在は座席を取り外し貨物便として運用されています。そのほか、新興エアラインのエアプレミアが、2021年からのB787での就航を目指し準備を進めています。Photo : Tway Air
ボーイング、韓国のエアプレミアからB787-9型機を5機導入するコミットメントの獲得を発表 同社は日本からの乗継客の獲得を目指す方針