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カタール航空、B777Xの一部機材にファーストクラスを搭載へ A380は導入から10年で退役させる方針を継続

カタール航空は、今後受領を予定するB777Xの一部機材において、ファーストクラスを搭載する計画であることがわかりました。

これは同社のAkbar Al Baker CEOがexecutive travellerのインタビューで明らかにしたもので、同社唯一のファーストクラスを搭載する機材のA380の退役後のニーズに応えるものとして、後続機にあたるB777Xの一部機材にもファーストクラスを搭載する計画です。

路線はドーハ~パリ・ロンドン線などを予定し、座席数は4席など少数となる特別なファーストクラスとし、カタールの富裕層の利用を見込むニッチな需要を想定しているとしています。同CEOは、ビジネスクラスの改良により今後ファーストクラスは減少の一途をたどることになるとの見解を示しながらも、ファーストクラスを設定するとしていることから、かなり手の込んだものを提供することを暗に示しています。

またカタール航空は、2024年から段階的にA380を退役させる計画を新型コロナウイルス以前から公表しており、各機導入から10年を目安に退役させるとし、現在もその方針は継続していることを同CEOが明らかにしています。

新型コロナウイルスの影響にも左右されますが、B777Xにファーストクラスを搭載した機材は、A380が全機退役となる2028年頃の導入とみられています。なお同社は、計60機のB777X(B777-8×10機、B777-9×50機)を2022年から2029年にかけて受領する予定です。Photo : Qatar Airways

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