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エミレーツ航空、ファイザーの新型コロナウイルスワクチンを無料で輸送

エミレーツスカイカーゴは、アメリカのファイザーとドイツのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンを輸送したことを明らかにしました。

UAEへの新型コロナウイルスワクチンの輸送は今回が初めてとなり、EK182便でブリュッセルから輸送を行ない現地時間12月22日の22時15分にドバイ国際空港に到着しました。なお輸送を担当したのB777-300ERのA6-EGKとなります。

今回の輸送を成功させ、エミレーツ航空グループ最高経営責任者のHH Sheikh Ahmed bin Saeed Al Maktoum氏は、ドバイ保健局のためにファイザー社のCOVID-19ワクチンを初めてUAEに輸送できたことを誇りに思うとし、この輸送が無料で行われたことを明かしています。

また貨物部門シニアVPのNabil Sultan 氏は、『ドバイは世界的な物流ハブとしての地位を維持しており、新型コロナウイルスワクチンの配送に特化した世界最大のエアサイドハブを設立し、クールチェーンのインフラが限られている市場を含む世界中の国々を高度な能力でサポートする準備ができています。当社の広範囲にわたるネットワークでワクチンを輸送することで、世界中の人々がパンデミックの壊滅的な影響から立ち直れるように支援することを楽しみにしています』とコメントを発表しています。

同社は、製造拠点から6大陸の目的地まで迅速かつ安全に輸送する能力を有しているとしており、今後ワクチン輸送においては、旅客需要が低迷する中で貴重な収入源となることから、各社競争が激しくなることが予想されます。Photo : Emirates

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