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ニュージーランド航空、北米線を全てホノルル経由に変更 従業員を守るためにホノルルステイに変更

ニュージーランド航空は、2021年1月11日により、運航する貨物便を含めた全ての北米便においてホノルル経由に変更することを発表しました。

この変更は、従業員が新型コロナウイルスに感染するリスクを軽減させるために行うもので、アメリカにおいて比較的感染状況が落ち着いているホノルルを経由することで、従業員の安全を確保します。

現在の運用においてパイロットや客室乗務員は、目的地のロサンゼルス・サンフランシスコに宿泊し、乗員の交代はそこで行われていますが、これをホノルルを経由することにより乗員の交代をホノルルで行います。また現在は就労時間の規則により、直行便で運航した際は目的地のアメリカ本土で乗員を交代せざるを得ませんが、ホノルル経由にすることで、乗員はホノルル~ロサンゼルス・サンフランシスコ間の往復運航が可能となります。

同社のGreg Foran CEOは『お客様のために路線を維持することは重要ですが、社員の安全は最優先事項です。この運用の変更に迅速に対応してくれた関係者に感謝します』とコメントしています。

現在同社は、ニュージーランドからロサンゼルスまでの貨物便を週8便と旅客便を週2便、サンフランシスコまでの貨物便を週4便、オーストラリアから北米行きを週1便運航しており、これらの週15便全てがホノルル経由便に変更されます。なお乗客の途中降機は認められません。

現在多くの国において、乗員が帰国時に新型コロナウイスを持ち込むケースが増えており、新たな新型コロナウイルスの対策として注目を集めそうです。

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