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エアロリース、スペースジェット20機をキャンセル

エアロリースと三菱航空機は、2016年に結んだ計20機のスペースジェットの導入契約を解除することで合意したと発表しました。

2016年8月30日、三菱航空機とエアロリースは、MRJ(現スペースジェットM90)を確定10機・オプション10機を導入する契約を結びましたが、2020年12月31日付けで、締結済の契約を解除した上、開発再開の目途がついた時点で、改めて再契約の交渉を行う事で合意したとしています。

この契約解除に伴い、三菱航空機の丹羽社長は以下のコメントを発表しています。
エアロリース社は私たちの長年の顧客であり、MRJ/スペースジェットプログラムの大きな支援者です。大変難しい決断でしたが、これまでの当社並びに当社プログラム、リージョナルジェット業界全体に対する同社の温かいサポートに、心から感謝いたします。

またアエロリース代表のジェップ・ソーントン(JepThornton)氏は以下のコメントを発表しています。
『エアロリースは、最新のリージョナルジェット機を製造する三菱航空機の取り組みを強く支持してきました。 過去5年間、三菱航空機のチームの皆さんと協力できたことを大変嬉しく思います。世界の航空機市場が、今後もこのような機体を必要としていることは明らかです。三菱航空機との契約は2020年末に終了しますが、プログラムの早期再開を切に祈りつつ再開の際に再び契約を締結できることを楽しみにしております。』

三菱重工グループは、2021事業計画の中で、“開発状況と市場環境を踏まえ、M90開発活動は一旦、立ち止まるとしており、予算も大幅に削減したことから開発の見通しがたっていないのが現状となります。Photo : Mitsubishi Aircraft Corporation

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