エミレーツ航空は、2021年末にも保有する全機が稼働することを予測しているとReutersが報じました。昨年11月のインタビューでは、A380の全機復帰は2022年第1四半期としていたことから、この数ヶ月で復帰時期の予測を早めています。
エミレーツ航空のTIm Clark CEOは、航空業界の回復にはワクチン接種プログラムが不可欠でると述べ、世界的にワクチンの接種が進むと今年後半にも回復の兆しが見え始めるだろうと予測しています。また現在の感染再拡大などによる制限下にある生活については、私たちはいつでも波があることを予想していたとし、現況が回復の妨げにならないとしています。
先日には北米線を10都市まで回復させることを発表するなどしており、現時点でパンデミック以前の157都市に対して約120都市まで回復しています。また2023年度には黒字化を予想しているとし、政府からの支援はこれ以上は必要ないとしています。
なお同社は、2021年夏までには全路線を再開させる計画とみられており、他エアラインが慎重姿勢の中、積極的に路線を再開させていく計画です。今後は各国のワクチンの有効性などが徐々に判明してくるとみられており、効果を発揮した際には、エミレーツ航空が描く回復プランが実現しそうです。Photo : Airbus