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ノルウェージャン、長距離路線から撤退することを発表 B737で北欧事業に集中

欧州大手LCCのノルウェージャンは、長距離路線から撤退することを発表しました。

同社は、昨年11月にアイルランドの裁判所において破産保護を申請し、現在経営再建を目指していますが、今回策定された再建案は、長距離路線から撤退しB737型機で短距離線となる北欧事業に集中するものとなります。

Photo : Norwaygian パンデミック以前のネットワーク

具体的には2021年時点で保有機数を50機まで縮小し、2021年には70機まで再拡大させる計画としており、近い将来、長距離路線の需要が回復するとは考えておらず、再編プロセスから抜け出して短距離路線のネットワークを発展させることに焦点を当てていくとしています。またこの計画により保有する35機のB787は退役させるものとみられます。

なおこの計画は、同裁判所の承認を前提としているほか、新たな事業計画を遂行するため、ノルウェー政府と支援について協議を開始したとしています。

一時はブリティッシュエアウェイズなどが所属するIAGグループが買収を目論むなどし、長距離路線でも存在感があった同社ですが、新型コロナウイルスの影響により瞬く間に財務状況が悪化しました。また日本への就航計画もありましたが、長距離路線からの撤退で計画は幻となっています。

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