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カンタス航空、約20時間飛行の超長距離路線を目指す『プロジェクトサンライズ』を年内にも再始動

カンタス航空は、現在計画を一時凍結としている『プロジェクトサンライズ』に関して、2021年末にも実現に向けた準備を再始動する方針であることがわかりました。

同社は、約20時間飛行の超長距離路線として2022年から2023年にメルボルンとシドニーからロンドン・ニューヨークまでの路線を開設を目指していましたが、新型コロナウイルスの影響を受け、計画を一時凍結とし、最大12機のA350-1000型機を導入する方向で最終調整を進めていましたが、これも見送りました。

今回明らかになったのは、このプロジェクト実現に向けた準備を2021年末にも再始動するというもので、Alan Joyce CEOは、パンデミック後の航空市場においては、乗客はトランジットではなく直行便を選ぶ傾向になるとし、これによりプロジェクトサンライズは、以前の計画時よりも需要が高まると予想しているとしています。

なお導入予定となるA350-1000型機に関しては、明らかな需要の回復がみられない限り発注は行わないとしています。参考として同機は、プロジェクトサンライズ向けの専用ストレッチエリアを備えた特別仕様機になるとみられています。参考記事:Flight Global Photo : Qantas

カンタス航空、『プロジェクトサンライズ』と名付けた約20時間の超長距離便用の機材をA350-1000型機に選定

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