大手カーゴエアラインのフェデックスは、2023年までに保有するMD-10全機を退役させる計画であることがわかりました。
同社の機材計画では、2021年末までに5機のMD10-10を退役、2021年から2022年にかけて13機のMD10-30を廃止する計画としており、既に1機のMD10-10(N359FE)が退役したことから、現在保有するMD10シリーズは17機となります。※下の画像の赤い部分が該当箇所
Photo : Fedex
MD-10は、DC-10を航空機関士を必要とせず、MD-11同様に2名のパイロットで運航できるよう90年代にボーイングが改修を行った機種となり、計器などは、アナログからデジタルスクリーンに置き換えられるなどし、MD-11と共通の免許で操縦できるようになった機体となります。
同社は、前身となるDC-10を1980年代から運航していることから、約40年間にわたる同機の運航を終えることになります。
現在3発機の主な活躍の舞台は貨物市場となっていますが、フェデックスをはじめ多くのエアラインが、機材の更新に積極的であることから、今後3発機は徐々に活躍の場を失っていくことになり、航空機やエンジンの進歩により3発機や4発機の時代は終わり、今後は完全に双発機の時代となります。Photo : PDX Aviation