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香港政府、パイロットと客室乗務員の検疫措置を2週間の隔離とすることを検討

香港政府は、現行のパイロットや客室乗務員の検疫を見直し、2週間の隔離措置をとすることを検討しており、近く発表する見込みであるとSCMPが報じました。

現在の運航乗務員の検疫は、香港を拠点とするエアラインのケースでは、到着時にウイルス検査を行い結果が出るまでの24時間をホテルで過ごす必要があり、外航のケースでは出発前の陰性証明の提示と到着時のウイルス検査、そして再出発までの間は指定ホテルで隔離する事としています。

今後はこの検疫を見直し、香港に2時間以上滞在する全乗務員を対象に2週間の隔離措置を義務付けるという強化した権益を検討している模様です。これは、香港での新型コロナウイルスの感染拡大や変異種の流入を防ぐことを目的としていますが、香港を拠点とするエアラインにとっては、運用効率が低下し痛手となることが指摘されています。

外航のケースでは、到着後2時間以内に出発し、機内で乗務員が交代することで検疫を回避できますが、香港を拠点とするキャセイパシフィック航空などはこれができないことから、人員繰りに影響が出るものと考えられます。既にブリティッシュエアウェイズは、往路便に復路を担当する乗務員が搭乗して運航を行っており、今後検疫が強化されると、このような運用を方法を用いるエアラインが増えることが予想されます。

日本をはじめ、各国で乗務員の隔離期間の短さなどが問題視されていますが、隔離措置を強化する国もあれば、UAEのように乗務員に優先的にワクチンを接種し現行制度を維持する国もあり、対応は様々となっています。Photo : Hongkong Airport

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