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キャセイパシフィック航空、旅客便の60%を削減する可能性 政府による新検疫措置で

キャセイパシフィック航空は、香港政府が計画している新検疫措置により、旅客便の66%を削減する必要があるとして、経営に打撃を与える可能性が高いとの予測を示しました。

現在香港政府が計画している新検疫措置は、既報のように香港到着後2週間の隔離措置とするもので、これにより同社は毎月4億香港ドル(約53億円)のコストがかかるとし、ただでさえ打撃を受けている経営状況を更に悪化させる恐れがあるとしています。

このようなコストが発生する場合、今後旅客便では60%、貨物便では25%を削減する必要であるとしており、今後同社のネットワークは大きく縮小する恐れが出ています。しかしながら、政府からの支援を受けていることもあり、大きく抗議できないとの見方もあり、政府に従わざるを得ないとみられています。

なお香港を発着する海外エアラインについては、往路便に復路の乗務員が搭乗することで回避する方法があることから、実質的に影響を受けるのは、香港をベースとするエアラインとなります。Photo : Cathay Pacific

香港政府、パイロットと客室乗務員の検疫措置を2週間の隔離とすることを検討

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